バリアフリーの階段について解説する
2024.12.02 Category:「階段を上るのは当たり前?」と思う人もいる一方で、階段が「壁」となり生活に支障をきたしている人がいるのをご存じでしょうか。
車椅子ユーザーや高齢者、ベビーカーを使う親御さんにとって、ちょっとした段差が大きな障害になることもあります。
このような背景から注目されるのが「バリアフリー」です。誰もが快適に移動できる社会の実現に向けた取り組みを、一緒に見ていきましょう。
今回は、バリアフリーの階段について解説していきます。
そもそもバリアフリーとは
バリアフリーとは、「誰もがストレスなく暮らせる環境づくり」を目指す考え方です。
具体的には、高齢者や身体に不自由を抱える人、妊婦や子育て中の方などが、移動や日常生活で困難を感じない環境を整えることを指します。この取り組みは、多様な人々が安全かつ快適に暮らせる社会を築く基盤となります。
階段が「バリア」となる理由
普段何気なく使っている階段も、視点を変えると以下のような問題が見えてきます
車椅子ユーザーは、階段があると進むことができない。
高齢者にとって、足腰への負担が大きく、転倒のリスクがある。
ベビーカー利用者には、階段の上り下りが重労働になる。
視覚障害者には、段差の位置や高さが分かりづらく、危険が伴う。
これからのことから、「普通の階段」も、使い手によっては大きな障害となることが分かります。
階段のバリアを減らす工夫
自宅の階段がバリアにならないための対策には、以下のような工夫があります:
1、エレベーターの設置
エレベーターが設置されることで、段差のない移動が可能となります。
2、手すりの設置
両側に手すりを設けることで、高齢者が安心して階段を利用できるようになります。
3、視認性を高める工夫
段差の端に色のついたラインや凹凸をつける
こうした「見える工夫」は、つまずきや転倒を防ぐ効果があります。
階段昇降機(階段リフト)の導入
階段専用の移動リフトを設置することで、車椅子利用者が安全に移動できるようになります。
バリアフリーの課題
バリアフリーは進展しているものの、まだ多くの課題が残されています。
1、古い建物や住宅の改修
スペースや予算などの問題により、改修が難しい建物が多く存在します。
2、認知度の向上
バリアフリーは特定の人のためではなく、「誰にとっても必要なもの」という意識が広まることが求められます。
3、デザインと機能性の両立
安全性を確保しつつ、美しいデザインを取り入れる工夫が必要です。
これらの課題を解決する方法の一つが、階段昇降機の設置です。設置事例
ここでは、階段昇降機の設置事例をご紹介します。
信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例
寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
いす式階段昇降機の設置には、レンタルがおすすめ
階段昇降機は、購入するよりレンタルのほうが手軽に設置できます。
レンタルした場合の価格シミュレーションは下の記事よりごらんいただけます。
まとめ
今回は、バリアフリーの階段について解説しました。
バリアを解決するには、階段昇降機の活用も良い方法の一つです。階段昇降機を設置するならレンタルもお得です。
階段昇降機が、今のご自宅に設置可能かどうか、お気軽に福祉用具のプロにご相談ください。