ホームエレベーターの設置
2019.09.09 Category:ホームエレベーターの設置にかかる費用やランニングコストを解説
自宅にホームエレベーターを設置する際には、設置費用だけでなくランニングコストも考えておかなければなりません。ホームエレベーターは木造住宅に設置するのか、鉄骨式の住宅に設置するのか、またエレベーターのタイプによっても費用が変動します。ランニングコストとしては電気代だけでなくメンテナンス費用や固定資産税にも注意しなければなりません。ホームエレベーターの設置にかかる費用を解説します。
荷物の運搬や、高齢者、体の不自由な方がより生活しやすくするためにホームエレベーターの設置を検討する場合、設置費用やランニングコストについて考えなければなりません。
それぞれの相場についてご紹介しますので、ホームエレベーターを設置する際の参考にしてください。
・ホームエレベーター設置にかかる費用は270万円〜470万円
ホームエレベーターの設置費用の相場は270万円から470万円程度です。
依頼する会社だけでなく、エレベーター本体の費用や設置する住宅の建築様式によっても価格は変動するため、どのようなエレベーターが必要で自宅はどんな建築様式なのかを事前に確認しておく必要があります。
・・建物が木造か鉄骨かによって費用が変わる
土台、柱、梁など、住宅の主要な部分が木材で作られている建物はすべて木造住宅です。一戸建て、民家の多くは木造住宅です。
反対に主要部分が鉄骨、鉄筋コンクリートで作られている建物は鉄骨式住宅に分類されます。10階建以上など、強度が必要とされる建物では多く鉄骨式が取り入れられています。
木造住宅にホームエレベーターを設置する場合、構造自体を変更しないと設置出来ないケースがあり、その分費用がかさんでしまう事もあります。
・・エレベーターは油圧式かロープ式かで費用が変わる
ホームエレベーターには油圧式のものとロープ式のものがあります。
油圧式のものは、エレベーターをジャッキで支えて油の圧力で昇降させる方法を取っています。
ロープ式はワイヤーロープを巻き取ったり巻き戻したりすることで、エレベーターを昇降させる方法です。それぞれの相場は以下を参考にしてください。
*木造住宅に油圧式ホームエレベーターを設置:270万円〜470万円
*木造住宅にロープ式ホームエレベーターを設置:300万円〜430万円
*鉄骨式住宅に油圧式ホームエレベーターを設置:270万円〜460万円
*鉄骨式住宅にロープ式ホームエレベーターを設置:290万円〜410万円
・・エレベーターの申請費用が10万円程度必要
ホームエレベーターを設置するには申請が必要です。
設置の申請、現地調査のためには10万円前後の費用が必要です。
・ホームエレベーターのランニングコストは年間8万円〜10万円
ホームエレベーターは設置したあとのランニングコストもかかります。
年間の平均費用は8万円から10万円程度ですが、その内訳を見ていきましょう。
・・年間の電気代は5,000円から7,000円
年間の電気代は5,000円から7,000円程度です。
使用頻度や使用している電力会社によっても変動します。
・・法定点検の費用は4万円から7万円
ホームエレベーターは法律で点検が義務付けられ、かかる費用は4万円から7万円程度です。
法律を守るだけでなく、エレベーターを安心に使うため、またエレベーターを長く使うためにも点検はきちんとするようにしましょう。
・・メンテナンス契約は年間4万円から6万円
ホームエレベーターを設置した会社とメンテナンス契約を結ぶことが可能です。
点検や故障の際に駆けつけてくれるサービスですが、こちらは年間で4万円から6万円程度必要です。
会社によって契約金は違うので、事前に確認しておきましょう。
・・固定資産税は2万円程度上昇する
エレベーターを設置することで、建物の評価額が上がります。
これによって固定資産税もアップするので必ず確認しておきましょう。
固定資産税は平均して2万円程度高くなります。
・・油圧式エレベーターの場合オイル交換は5万円
ホームエレベーターを油圧式のものにした場合、定期的にオイル交換をする必要があります。オイル交換には5万円程度が必要になりますが、毎年行う必要はなく5年に1度程度のスパンで行います。
エレベーターを安全に長く使い続けるためにも、オイル交換は忘れないようにしましょう。
・ホームエレベーターの設置費用やランニングコストを把握しよう
ホームエレベーターの設置にかかる費用とランニングコストについてご紹介いたしました。
現在、家族がより快適に過ごすためにホームエレベーターの設置を検討している方は少なくありません。設置の際は、電気代やメンテナンス費用などその後のランニングコストについても慎重に考える必要があります。
メンテナンス契約や点検など、より安く済ませるためにはどんな会社を選ぶべきなのか、また設置費用を抑えつつ安全に工事をしてもらうためにはどんな会社を選ぶべきなのか、しっかり検討しましょう。
参考URL
https://www.ienakama.com/barrier-free/tips/page/?tid=1610