一人で階段を上り下りするための補助器具を解説
2023.03.20 Category:日常生活の中で、階段を上り下りすることは毎日あります。生活の一部であると言っても過言ではないでしょう。ただ、ひとり暮らしの場合は、転倒や転落に注意が必要で、どうしても不安を感じてしまいます。
階段の上り下りに不安を感じていると、一人で階段を使わないようになっていくこともあるでしょう。そうならないために、今回は、一人で階段を上り下りするための補助器具などをご紹介いたします。
一人で階段を上り下りするための補助器具とは?
一人で階段を上り下りするための器具は、主に二つあります。一つは、階段補助手すりで、もう一つは、階段昇降機です。
階段補助手すりは、自力で上り下りするための補助器具です。
階段補助手すりとは?
転倒のリスクを減らすサポート器具
階段補助手すりとは、壁にレール兼用の手すりが備え付けられ、そのレール付き手すりに沿って、ハンドルがスライドして移動できるという補助器具です。
これによって、自力で階段の上り下りすることの不安が和らぎます。自分の足で一段一段、上り下りするテンポにあわせて操作ができるので、体幹が安定し転倒や転落のリスクが減ります。
階段のリハビリ中の転倒や転落のリスクを減らすサポートとしても使われています。
一方、階段補助手すりのデメリットは、何でしょうか。
階段補助手すりのデメリット
階段補助手すりのデメリットは、足腰に不安のある場合は使いにくいという点があります。補助手すりによって身体を支えることはできますが、階段を一歩一歩上り下りするのは、あくまでも自分の足です。
足に痛みやマヒがある場合、補助手すりがあっても痛みやマヒ自体が軽減するわけではないので、負担は残ります。
やはり毎日使うものですから、安心してラクに上り下りしたいという考えもあるでしょう。
自宅でよく発生する転倒事故の主な場所とは?
内閣府のデータによりますと、自宅でよく起こる転倒事故の場所を見てみると、階段は、庭と玄関、居間、廊下に次いで5番目に多い場所となっています。
階段補助手すりによって、転倒リスクは下がりますが、足腰に不安を抱える場合、その不安自体は拭えません。
そんな時、階段昇降機を使えば、楽に上り下りできます。
転倒リスクを下げられる階段昇降機
階段昇降機なら、乗っているだけで機械が自動的に運んでくれますので、いつでもラクに上り下りできます。
特に「いす式階段昇降機」なら、転倒リスクを抜本的に下げられますので、足腰に不安を抱える場合は、楽に上り下りが可能です。
階段昇降機の設置事例
介護タクシーなど玄関への移動に便利!!屋外・直線型の階段昇降機「昇助くんSEO9K-L」
設置が難しい石積みの階段にも設置!!
ご利用者様はご自身では歩かれることが難しく、車いすをご使用です。介護タクシーなどを利用されるのに、玄関からの階段が問題になっていたとのこと。階段昇降機を導入したことで、スムーズに外出もできるようになりました。
ご自宅へ戻るまでの転倒リスクを避ける!!屋外・直線型の階段昇降機「楽ちん号 KSB」
長い階段にも長いレールで設置可能!!
退院に伴い、階段の昇り降りに転倒のリスクが高いため、安心してご自宅に帰ってこられるように昇降機の設置に至りました。レールが標準レール(5m)より長くなりましたが、レールの延長部材を使い、設置いたしました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例
寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
これらの階段昇降機は購入するとなると、かかる費用が高くつきます。
しかし、「いす式階段昇降機」をレンタルすれば、費用を抑えられます。
まとめ
今回は、一人で階段を上り下りするための補助器具などをご紹介いたしました。
階段昇降機は、足腰に不安を抱えていて自力で階段を上り下りするのが心配な人でも、楽に上り下りできる機械です。
レンタルであれば設置費用も抑えられますので、設置可能かどうか、まずは福祉用具のプロにご相談ください。
スマイルケアは福祉用具のプロフェッショナルです。お気軽にご相談ください。