介護リフトは介護保険や助成金でお得に導入できる
2020.03.11 Category:介護保険制度について
介護が必要となると介護リフトの利用を検討する方もいるでしょう。こちらを導入する際には当然費用がかかってしまいます。その費用をお得にするための方法として、介護保険を活用したり、助成金を得るという方法があるのです。
介護保険とは介護を必要とする方が必要なサービスを受けられるようにみんなで支えていこうという制度です。少子高齢化が進んでおり、家族だけで介護をすることが難しくなっています。被介護者が自立した生活を送れるようにサポートしたり、介護をする家族の負担が軽減するようにサポートすることを目的として、介護保険法というものが制定されたのです。40歳になったらすべての人が加入することになり、支払い義務が生じます。
介護保険では第1号被保険者、第2号被保険者というものがあります。それぞれが認定を受けることによって、介護給付を受けることができます。その財源となっているのは保険料です。国民健康保険に加入しているならば、それに上乗せする形として介護保険料を負担します。
この介護保険によってさまざまなサービスを受けることができます。それは主に居宅サービスと施設サービス、地域密着型サービスとなっています。このうち、介護リフトの利用に関わるものは居宅サービスです。福祉用具のレンタルサービスも含まれているからです。
このような介護保険という制度があることによって、自宅に介護リフトを設置したいときには介護保険を利用することで自己負担を軽減することが可能になっています。購入する際の額を軽減してくれたり、レンタルする際の料金を軽減してもらえるのです。
介護リフトをお得に利用できる
介護保険を利用することによって、お得に介護リフトを導入することができます。介護リフトというのは体を吊るし上げることができる福祉用具であり、これによって移動を補助できるようになります。自力で歩行することができなかったり、立ち上がることが困難な方はたくさんいます。そういう方を助けてくれる福祉用具です。介護者を助けることにもなります。人を持ち上げたり、立たせようとするのは大きな負担がかかってしまいます。腰を痛めてしまう可能性もあります。このようなときに、リフトを利用することによって怪我を予防できます。
介護リフトというのは幅広い場面で活躍します。たとえば自宅で快適にお風呂に入るのを助けてくれます。入浴をサポートしてくれるリフトがあるのです。簡単に操作することができて、スムーズに移動させることが可能です。介護する方の負担を軽減することができます。アームやモーターは取り外すことが可能なので、他の家族が利用するときも邪魔になることはありません。釘やネジを使用しなくても組み立てて設置することが可能なものもあります。これならば、わざわざ浴室のリニューアルをしなくても済みます。
天井走行リフトというものもあります。レールシステムがあり、それとリフトを組み合わせているのです。そのため、いろいろな環境で利用することができて、さまざまなニーズにしっかりと対応するのが特徴です。
それぞれ適切なものを導入することが大切です。このような福祉用具を提供している業者に問い合わせてみれば、すぐに相談に乗ってくれるでしょう。詳しい状況を説明すれば、個々に合った用品を紹介してくれます。助成金についても対応してくれるでしょう。
助成金について
介護リフトのような福祉用品の導入を検討しているならば、さまざまな制度について調べる必要があります。介護保険をはじめとしていろいろな制度が存在しており、それらが助成金を出してくれるのです。たとえば介護保険の適用外となっているものについても、その自治体が独自に補助金や助成金を用意していることもあります。そちらに申請をして認めてもらえば、お金を補助してもらえる可能性があります。
介護リフトの導入については一般家庭だけではなくて、たとえば介護事業者が導入を検討している際にも助けてもらうことができます。介護事業主が職場で働いている労働者の負担を軽減するために新しい福祉機器を導入する際に、助成金を認めてもらえるケースがあるのです。このように介護に関わるすべての人達をサポートするための環境が整っています。
個人住宅向けや施設向けのさまざまな助成金が存在しています。自治体独自の制度もたくさんあるため、そちらの方も調べてみましょう。条件はそれぞれ異なっているため、自分達の状況で適用されるのかどうかきちんと確認しておくことが大切です。
これらの制度や手続きの方法などについては自治体の助成金センターに問い合わせてみると良いでしょう。法律面についてもしっかりと理解して、上手く制度を活用しましょう。介護というのは日本では社会問題になりつつあります。これからはどんどん問題が深刻化していくことが考えられます。このような状況の中で、すべての人が幸せになれるように制度が用意されているのです。正しい知識を持って、活用できるものは活用しましょう。そうすれば介護による負担を軽減できます。