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階段昇降機と介護保険で利用できるサービス

2021.02.02 Category:

階段昇降機とは?

階段昇降機は、階段の上り下りが困難な人のために、階段の移動をサポートする福祉用機器です。目的としては大きく、次の3つが挙げられるでしょう。
 

  1. ①高齢者や障害のある方の階段の上り下りを助けることで、日常生活の自立に寄与する。
  2. ②スムーズに上下階の移動ができることで、生活上の利便性が向上する。介助の必要性も低くなり、介助者の負担が減る。
  3. ③階段を安全に移動できるようになり、転落事故などを防げる。

 
特に3つ目の点は大きいと言えます。高齢者の不慮の事故として「転落」は、「窒息」「溺水」に並んで非常に多く、家庭内で転落のリスクがある場所といえば、まさに階段です。
 
高齢者や障害のある方が、自宅で安心・安全に暮らしていくために、階段昇降機を導入するメリットは大きいのです。
 

階段昇降機のタイプ

階段昇降機は、大きく分けて次の3つのタイプがあります。
 

  • ・いす式階段昇降機
  • ・車いすを乗せることができる階段昇降機
  • ・可搬型の階段昇降機

 
いす式階段昇降機とは、階段に設置したレールの上を、椅子が移動して、人を運ぶことができるものです。利用者は椅子に座りながら、階段の上下階を移動します。一般的に、単に階段昇降機と言った場合は、このいす式のものを指すことが多いでしょう。
 
一方、車いす対応型の階段昇降機は、椅子にあたる部分がなく、車いすのまま乗れる架台が移動するタイプの製品です。車いすを利用される方にとっては、移乗の必要がないメリットがありますが、いす式よりも大きなスペースを必要とするため、設置できる場所は限られてきます。
 
可搬型の階段昇降機は、いす式・車いす用とは大きく異なり、階段上を移動できる車輪部分の付いた荷台のようなものに乗って階段を上り下りします。介助者が利用者を乗せて移動することが前提のため、一人で利用することはできません。