段差解消機とはどんなものか、メリットやデメリット、種類について解説
2022.09.19 Category:何気ない段差は、自宅でも駅でも、または公共施設の建物などにおいても、どこにでもあるものです。体が不自由な方にとって、それらの段差は大きな障害となっていて、中には移動の負担となっていることがあるでしょう。
そんな段差を解消するために、段差解消機という機械があります。この機械は、学校や医療施設、駅や公共施設など、さまざまな場所、建物に設置されています。
この段差解消機とは一体どんなものでしょうか。今回は、段差解消機とはどんなものか、メリットやデメリット、種類についてご紹介します。
段差解消機とはどのようなものか?
段差解消機とは、車椅子に乗ったまま段差を昇り降りできる介護用のリフトのこと。車椅子のまま板の部分に乗り込んで、ボタン操作によって安全に昇り降りができます。
段差解消機の種類
段差解消機の種類は、電動式と手動式があります。この2つの違いについて述べていきます。
手動式
手動式は、1人では動かせない
手動式は、昇降機に乗ってハンドルもしくは足踏みタイプのペダルなどを使って動かします。
自宅で利用するなら手動式で問題ないかと考える人も多いです。しかし、手動式の階段昇降機を動かすのは、介助者となります。段差が辛くて解消機を使おうと考えても、1人の場合は段差解消機を使うことが困難です。
電動式
介助者がいなくてもスイッチ操作で使える
電動式は、昇り降りする面に乗って電動スイッチを押して移動するタイプです。介助者がいなくて1人の場合でもスイッチ操作で簡単に使えます。
昇降面の下に障害物を検知すると自動的に止まるという安全装置がついていますので、体の不自由な方が使用しても安全です。
段差解消機は、さまざまなタイプがあります。詳しくは下の記事で説明しています。
それでは段差解消機のメリットはどんなものがあるのでしょうか。
段差解消機のメリット
ここでは段差解消機のメリットについてご紹介します。
介助なしで昇り降りができる
段差解消機のメリットの一つは、介助なしで昇り降りできることです。これは電動式の段差解消機の場合です。
スロープでの昇り降りは介助者の負担も大きくなります。一方、電動式の段差解消機を使用すると、介助者なしで1人で昇り降り可能。
もし手動式の段差解消機でも、ハンドルや足踏みペダルの操作だけで、昇り降り可能です。したがって、介助者の負担のかなり軽減できます。
省スペースに設置可能
段差解消機は、設置に必要なスペースを問わずに使えることができます。車椅子が移動できるスロープが必要な場合、数倍以上のスペースが必要となります。
段差解消機は車椅子が床に乗るスペースが確保できれば、設置できるのでコンパクトな機械と言えるでしょう。
次に段差解消機のデメリットとしてはどんなものがあるのでしょうか。
段差解消機のデメリット
段差解消機のデメリットは下のようなものです。
大掛かりな工事が必要
これは埋め込み式のデメリットです。埋め込み式の段差解消機は、地面と面が同じ高さになるよう埋め込むため、大掛かりな工事が必要とされます。そして撤去にはまた手間がかかります。
地面と解消機との間にすき間ができる
これは据え置き式のデメリットです。据え置き式の段差解消機は、地面と段差解消機本体との間にすき間、もしくは段差ができます。
段差解消機は家庭でも使える?
結論から申し上げますと、段差解消機は、一般家庭よりも主に公共施設などでよく見かける機械です。一般家庭で使うとしたら、玄関やガレージなどの入口の導線に設置されます。
段差解消機によって、段差の昇り降りの苦労は軽減されます。メリットは、スロープに比べて設置スペースが小さいこと。デメリットは場合によって大掛かりな工事が必要なことです。
介護保険の対象である
すべての段差解消機が介護保険の対象となるわけではありません。段差解消機の中で、「移動リフト」に分類されるタイプのものが、介護保険の対象となります。
介護保険を利用して設置する場合、所得に応じて1~3割の負担でレンタルすることができます。ちなみに、対象者は要介護2以上の方限定となります。
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まとめ
段差解消機があれば、何気ない段差も1人で昇り降りできるようになります。
しかし、それは電動式の段差解消機です。手動式の段差解消機だと、介助者によって操作してもらわないといけません。1人で操作はできません。
このように、解消機の選び方によって使えにくくなったり、使いやすくなったりしてしまいます。
まずは専門家にご相談ください。
スマイルリフトでは、介護用品のプロとして、さまざまな介護用品を扱っております。ご利用者さまに合わせた最適な提案をさせていただきますので、お気軽にご相談・お問い合わせください。