玄関で使える車椅子リフトとはどういったものか?解説
2023.06.19 Category:車椅子リフトとは、足腰が不自由な方や車椅子を使われている方が移動を自由に行うために使用されるリフトのことです。今回は、玄関で使える車椅子リフトとはどういったものか解説します。
玄関で使える車椅子リフトとは?
玄関で使う車椅子リフトと言いますと、段差解消機、もしくは、階段昇降機のどちらかが中心になると思います。介護保険上で「移動用リフト」に分類される福祉用具もいくつかあります。
段差解消機とは、イメージとして、車椅子のまま台に乗れば、そのまま上下に動くことで段差を乗り越えられるといった機械です。
玄関の、土間から宅内の廊下などへの段差を乗り越えるためにリフトを設置したいなら、段差解消機を設置するのが一つの方法です。
一方、玄関のすぐ前に階段があって、その階段を上り下りする場合は、段差解消機では対応できないため、階段昇降機を設置するのが、もう一つの方法です。
階段昇降機は、階段を上り下りするための昇降機のことです。階段昇降機を設置しておけば、車椅子を使われている方も足腰が不自由な方も、安全に上り下りができるようになります。
階段昇降機には2種類のタイプがあります。
階段昇降機の2種類とは?
階段昇降機には、いす式と車椅子用の2種類があります。
車椅子用とは?
車椅子用の階段昇降機は、車椅子に乗ったまま昇降機に乗り込めるように設計されています。
これは非常に便利な機械ですが、デメリットもあります。一つは車椅子のまま乗り込めるくらいのスペースが必要なこと。もう一つは、ある程度大規模な機械となるので、それだけの購入予算がかかることです。
そのため、一般的な住宅の玄関に設置する階段昇降機は、いす式である場合がほとんどです。
いす式とは?
いす式とは、あらかじめレール上を椅子が動くことで利用者が上り下りできることができます。いす式のメリットは、昇降機そのものがコンパクトで空間をあまり圧迫せず、狭いスペースでも設置可能です。
また購入予算も車椅子用に比べて安く抑えられます。
ふだん、車椅子を利用されている方が、いす式階段昇降機を使われる場合、車椅子から昇降機の椅子への移乗が必要です。しかし、それが可能で、昇降機のいすの上で姿勢を保持できるのであれば、階段昇降機を利用されるのが良いでしょう。
いす式の階段昇降機の設置事例です
介護タクシーなど玄関への移動に便利!!屋外・直線型の階段昇降機「昇助くんSEO9K-L」
設置が難しい石積みの階段にも設置!!
ご利用者様はご自身では歩かれることが難しく、車いすをご使用です。介護タクシーなどを利用されるのに、玄関からの階段が問題になっていたとのこと。階段昇降機を導入したことで、スムーズに外出もできるようになりました。
ご自宅へ戻るまでの転倒リスクを避ける!!屋外・直線型の階段昇降機「楽ちん号 KSB」
長い階段にも長いレールで設置可能!!
退院に伴い、階段の昇り降りに転倒のリスクが高いため、安心してご自宅に帰ってこられるように昇降機の設置に至りました。レールが標準レール(5m)より長くなりましたが、レールの延長部材を使い、設置いたしました。
設置が難しい現場にも対応!!屋外・直線型の階段昇降機「昇助くんSEO9」
階段に傾きがあっても設置対応します!!
玄関から前の道路までの階段が設置場所ですが、水はけなどの関係で階段の各段にも傾きがあり、設置が難しい現場でした。レールの下に調整用の金具を取り付けることで高さや角度を調整することで、取り付けることができました。設置困難な現場でも、階段昇降機を必要とされる方にできるだけご利用いただけるよう、努力は惜しみません。
いす式の階段昇降機は、レンタルも可能です!
階段昇降機を設置するには、レンタルもおすすめです。購入よりも費用が安く抑えられることがあります。
レンタルについての詳しい説明は下記のページでも掲載しています。
まとめ
今回は、玄関で使える車椅子リフトとはどういったものか解説しました。玄関に設置する車椅子リフトが階段を上り下りするための機械なら、階段昇降機がベターです。
いす式の階段昇降機は、おもに住宅の階段で上り下りするための機械です。
購入よりもレンタルの方が安く抑えられますので、設置可能かどうか、まずは福祉用具のプロにご相談ください。
スマイルケアは福祉用具のプロフェッショナルです。お気軽にご相談ください。