車椅子用の階段昇降機の特徴について解説
2023.05.08 Category:段差のある場所を乗り越えるための昇降機は、大きく段差昇降機と階段昇降機の2タイプに分けられます。段差昇降機は、階段ほどではない段差がある場合に利用できるタイプです。階段昇降機は、文字どおり階段に設置される昇降機のことです。
これら2つの昇降機は、足腰が不自由な方や階段の上り下りに抵抗を感じる方や、車椅子に乗られる方が多く利用されています。
今回は、車椅子用の階段昇降機の特徴について解説します。
車椅子用の階段昇降機とは?
車椅子用の階段昇降機とは、文字どおり車椅子に乗ったまま階段を上り下りできる昇降機のことです。
設置場所は、直線の階段や曲線の階段、屋内や屋外などさまざま。主に公共施設、駅や学校、病院、老人ホームなどに設置されています。
車椅子用の階段昇降機の特徴は?
車椅子用の階段昇降機の特徴は、エレベーターなどの設置がない場所でも、階段に備え付けることで、車椅子に乗ったまま上り下りができることです。バリアフリーを目的として主に公共施設に設置されています。
・公共施設のバリアフリー
・エレベーターのない場所での設置
車椅子用の昇降機のメリットやデメリットについては、下の記事でご紹介しています。
公共施設で多く設置されている
車椅子用の階段昇降機は、主に大きな公共施設で設置されています。
では、一方、ご自宅などの戸建て住宅ではどうでしょうか。
戸建ての玄関にある階段や、住宅内の階段などに設置されている階段昇降機は「いす式の階段昇降機」が多いようです。
自宅に設置するなら「いす式の階段昇降機」が多い
自宅の階段に階段昇降機を設置される方は、「いす式の階段昇降機」を検討される方が多いです。
車椅子用の昇降機は、個人で導入するには高額であることと、階段幅や周囲のスペースといった設置条件の面で、住宅では難しいケースが多いためです。
いす式階段昇降機のメリットは、費用が抑えられるにも関わらず、毎日の上り下りが快適になる点です。もちろん安全性も考慮されています。
いす式階段昇降機の設置事例
いす式で便利!!直線型の階段昇降機「昇助くんSEO9-R」
お住まいの長い階段も手軽に設置!!
2階にお住まいということで設置させていただくこととなりました。比較的、距離の長い階段で、上り下りがご負担であったとのことです。階段距離が標準より長いため、延長レールを用いて設置しています。
介護タクシーなど玄関への移動に便利!!屋外・直線型の階段昇降機「昇助くんSEO9K-L」
設置が難しい石積みの階段にも設置!!
ご利用者様はご自身では歩かれることが難しく、車いすをご使用です。介護タクシーなどを利用されるのに、玄関からの階段が問題になっていたとのこと。階段昇降機を導入したことで、スムーズに外出もできるようになりました。
階段昇降機は、レンタルがお得な場合も!
いす式の階段昇降機はレンタルによって、費用がさらに抑えられることがあります。
まとめ
今回は、車椅子用の階段昇降機について説明いたしました。
車椅子用の階段昇降機は、主に公共施設に備え付けられていることが多く、ご自宅の階段に設置する場合、いす式の階段昇降機をご検討される方が多くいらっしゃいます。
費用を抑えられることが「いす式の階段昇降機」のメリットの一つです。今のご自宅に設置可能かどうか、お気軽に福祉用具のプロにご相談ください。