階段からの転落事故を予防する方法を解説
2024.04.15 Category:住宅には、ケガをする危険性がある場所が存在します。このような危険性があるため、特に注意を払う必要があります。
そのなかでも階段は事故が起こりやすい場所です。多くの住宅では階段の安全対策を施していますが、それでも階段から転落する場合があります。
そこで今回は、階段からの転落事故を防ぐための対策をご紹介します。
階段からの転落事故の原因
階段での転落事故は、さまざまな原因があります。主な原因をいくつかご紹介します。
階段が転落しやすい状態になっていた
階段が濡れていたりごみが落ちていたりしていると、足をすべらせやすくなり、ひいては転落事故の原因となります。
階段のすべり止めに不備があった
すべり止めの一部が剥がれていれば、その部分に足を引っ掛けて転倒・転落してしまうことが考えられます。すべり止めはしっかりと固定されていれば効果が期待できますが、もしもそうでなければすべり止めごとすべってしまう可能性があります。
照明の不足
階段の照明が不十分である場合、視認性が低下し、足元が見えにくくなることから、転倒事故が発生しやすくなります。
手すり
手すりが設置されていない、または高さ・強度が不適切である場合、使用者がバランスを取りにくく、サポートが不十分となるため、転落しやすくなります。
構造的問題
階段の各段の高さや奥行きが均一でない場合、利用者は足を踏み外しやすくなります。特に下り階段の際に、予期せず段差が変わるとバランスを崩しやすく、転倒のリスクが高まります。
ご自身が階段を踏み外しやすい状態だった
階段での転落事故は、場合によっては階段を上り下りする人の行動が原因となることもあります。
ここでは、それらの主な原因についてご紹介します。
注意力が散漫
例えば、大きな荷物を抱えて足元が見えにくい状態では、階段の段を踏み外しやすくなります。また、荷物が重いとバランスを取ることが難しくなり、それが転倒へとつながる可能性があります。
運動機能の低下
運動機能の低下は、運動不足、疾患、または怪我によって引き起こされることが一般的です。これが階段利用時のリスクを高める要因となり得ます。
特に下半身の筋力が低下すると、階段の上り下りが困難になります。膝や足の筋肉が弱いと、段を昇る際や降りる際の安定性が損なわれ、小さな段差でつまずきやすくなります。
年齢
加齢によって階段での転倒が起こりやすくなります。これは、加齢に伴い身体的、認知的な能力が変化するためです。
これらの原因により、階段からの転倒を防ぐにはどうしたらいいでしょうか。
階段での事故を防ぐために実施すべき安全対策
階段での事故は、思いがけない怪我や深刻な転倒につながる可能性があります。これらのリスクを低減できる安全対策をご紹介します。
階段の幅を広く取る
階段の幅を広く取ることは、安全性を高める上で非常に効果的です。
特に高齢者や階段の上り下りに負担がかかる人が使用する際、転倒のリスクを減少させます。
照明を明るくする
階段の照明を明るくすることは、安全対策の中でも特に重要な要素です。明るい照明は、階段の各段をはっきりと見せることで足元の確認を容易にし、夜間や低光量環境下でも転倒事故を防ぎます。
階段に適したすべり止めにする
階段での転倒を防ぐためには、適切なすべり止めの選択とその設置が欠かせません。様々な種類のすべり止め材料がありますが、それぞれの特性を理解し、使用環境や頻度に合わせて最も適したものを選ぶことが重要です。
階段に不備・破損がないか定期的に点検する
階段の安全性を確保するためには、不備や破損がないかを定期的に点検することが非常に重要です。
階段の上り下りに負担がかかるなら階段昇降機も便利です。
階段昇降機の設置事例「昇助くんSEC9」
信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例
寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
さらに、レンタルなら、より安く済むケースもあります。
レンタルなら安く済みます
レンタルであれば、初期費用が安く抑えられて、毎月の費用も数万円程度まで抑えられます。
レンタルについての詳しい説明は下記のページに掲載しています。
まとめ
今回は、階段からの転落事故を防ぐための対策をご紹介しました。
階段からの転落事故を防ぐためには、階段昇降機をレンタルで設置するのも費用面や安全面からもおすすめです。
購入よりもレンタルの方が安く抑えられますので、設置可能かどうか、まずは福祉用具のプロにご相談ください。
スマイルケアは福祉用具のプロフェッショナルです。お気軽にご相談ください。