階段での転倒防止策を紹介する
2024.09.16 Category:階段での転倒は、日常生活の中で誰にでも起こりうる危険な事故の一つです。特に高齢者や小さなお子さんのいる家庭、また階段の多い建物に住んでいる方は、そのリスクが高まります。
転倒による怪我は軽度なものから重度なものまで幅広く、場合によっては骨折や頭部へのダメージを引き起こすこともあります。
そこで今回は、階段での転倒を防止するために、いくつかの具体的な対策を以下に詳しくご紹介します。
手すりをしっかりと活用する
手すりは、階段での安全を確保するために最も基本的かつ重要な要素です。階段には必ず両側に手すりが設置されているのが理想的ですが、少なくとも片側には確実に取り付けられていることが望ましいです。
また、手すりを使用する習慣を身につけることが大切です。特に急いでいるときや荷物を持っている場合でも、手すりを軽くでも握ることで、バランスを崩した際に転倒を防げます。
さらに、手すりがしっかりと固定されているか、定期的に確認することも必要です。ゆるんでいる手すりは、逆に危険を招く可能性があります。
階段の照明を明るく保つ
足元がしっかり見えるよう、階段の照明は十分な明るさを確保することが必要です。特に夜間や暗い時間帯に階段を利用する場合は、階段の隅々まで照らされるような明るい照明が求められます。
薄暗い環境では、段差が見えにくくなり、つまずきや転倒のリスクが高まります。また、電球が切れていないか、定期的にチェックしておくことも大切です。
最近では自動で点灯するセンサーライトも普及しており、これを活用すると便利です。
滑り止めシートや滑りにくい素材を使用する
階段の表面が滑りやすい素材でできている場合、特に雨や雪の日には転倒しやすくなります。これを防ぐために、滑り止めシートや滑りにくいマットを敷くことが効果的です。
ホームセンターなどで手軽に購入できる滑り止めテープを、階段の端に貼り付けるのも一つの方法です。
こうした滑り止め素材を使用することで、特に靴下で階段を歩く際や、子どもたちが走り回る際にも、滑る危険を大幅に減らすことができます。
階段周辺の整理整頓を徹底する
階段の上や下、さらには各段の上に物が置かれていると、それが障害物となってつまずきやすくなります。階段は常に整理整頓されていることが大切です。
特に、小さな子どもがいる家庭では、おもちゃや靴、リュックサックなどが階段に放置されがちですので、定期的に片付ける習慣をつけましょう。
階段の途中に荷物を置いて一時的に保管することも危険です。急いでいるときや暗い中でうっかりつまずく原因となるため、避けるようにしてください。
正しい歩き方とスピードに気をつける
階段を昇り降りするときの歩き方も重要です。特に階段を下りるときには、重心が下に向かってかかるため、転倒しやすくなります。
まず、急がず一段一段しっかりと足をつけることが基本です。両足でバランスを取りながら、慎重に下りることが求められます。
階段を昇る際には、つま先だけでなく、足全体で段にしっかりと体重をかけることが安定感を保つ秘訣です。特に急いでいるときには、スピードを上げすぎないように意識しましょう。
適切な靴の選択
靴の選び方も、階段での安全性に大きく影響を与えます。靴底が滑りやすい靴や、高すぎるヒールは避けた方がよいでしょう。
特に屋外の階段を使用する場合、雨の日には滑りやすい靴底が危険です。スニーカーのような、しっかりとしたグリップ力を持つ靴を履くことで、安全に階段を昇り降りできます。
スリッパなども場合によっては足元が不安定になりやすいため、階段を使用する際には注意が必要です。
荷物を持つ際の工夫
階段を使うときに、両手がふさがるほど多くの荷物を持つと、転倒のリスクが増します。手すりを使えない状況に加え、視界が狭くなり足元が見えにくくなるからです。大量の荷物を運ぶ際は、一度に運ぼうとせず、複数回に分けて運ぶか、他の人に手伝ってもらうようにしましょう。また、階段を利用する際には、できる限り荷物を減らし、片手は常に手すりを使える状態に保つことが理想的です。
定期的なメンテナンス
階段の安全性を保つためには、定期的なメンテナンスも欠かせません。特に古い建物では、階段の板がきしんだり、手すりが緩んだりしていないかを確認することが重要です。
木製の階段であれば、磨耗やひび割れがないかチェックし、必要に応じて修理や補強を行うようにしましょう。また、滑り止めシートやテープが劣化していれば、すぐに交換することも忘れずに行いましょう。
ほかに階段での転倒を防ぐためには、階段昇降機を設置することで、楽に上り下りできるようになります。
設置事例
ここでは、階段昇降機の設置事例をご紹介します。
信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例
寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
いす式階段昇降機のレンタルがおすすめ
階段昇降機は、購入するよりレンタルのほうが手軽に設置できます。
レンタルした場合の価格シミュレーションは下の記事よりごらんいただけます。
まとめ
今回は、階段での転倒防止策を紹介しました。
階段での転倒を防ぐためには、普段から意識を高め、いくつかの基本的な対策を実践することが大切です。手すりの使用、足元の明るさ、滑りにくい素材の活用、適切な靴の選択、そして正しい歩き方など、日常的に気をつけることで、階段での事故を大幅に減らすことができます。
荷物を運ぶ際や急いでいるときには、焦らず慎重に行動することを心がけましょう。
階段の上りづらさが解消しない場合には、階段昇降機の設置もおすすめの方法の一つです。
その時、どんな階段昇降機がいいのか?は、福祉用具のプロ、スマイルケアにご相談ください。