階段を降りる場合の補助のポイント
2024.11.18 Category:階段を降りる際に補助が必要な場合、安全かつ安心して降りられるためのポイントがあります。今回は、補助する人がどの位置に立つべきか、どのように支えればよいかなど、具体的な手順をご紹介します。
補助者の位置
補助者は常に下側に立つ
階段を降りる際、支える人は降りる人より1段か2段下に立ち、転倒した場合に支えやすい位置を確保します。
向きに注意する
補助者は基本的に降りる人の横に立ちます。手すりを使う場合は、手すりのない側に立つのが適切です。
体を支える方法
降りる人の動きを妨げないよう、片手で肘や肩を軽く支える形が理想です。腰や背中を必要以上に押したり、強く支えたりしないよう注意します。
一段降りるごとに、「大丈夫ですか?」と確認しながら、降りる人のペースに合わせます。
足元が不安定になった場合に備え、手でしっかり支えられる態勢をとります。必要に応じて、両手で腰回りを支える方法も考慮します。
声かけの工夫
「次の段差はこれくらいの高さですよ」「一段ずつゆっくり行きましょう」といった具体的な声かけを行い、安心感を与えます。
「右足を出してみましょう」「次は左足ですね」など、足の順番や動きを意識させる声かけを行うことで、本人の緊張を和らげます。
手すりの利用を促す
降りる人が手すりを掴める場合は、しっかり握るよう促し、片側の補助で済むようにします。手すりのない場合は壁に手を添えるよう勧めます。
補助用具を使う場合
安定性を高めるために杖や歩行補助器を使用します。特に階段用の杖があれば、片手で手すりを持ちながら使えるため効果的です。
長期的なリハビリなどでは、安全ベルトを腰に巻き、補助者が支えやすいようにすることも検討できます。
事前準備
階段の照明が暗くないか、段差に滑りやすい箇所がないかを事前に確認し、安全性を高めます。
降りる前に深呼吸し、緊張を和らげる時間を取ります。
注意点
補助者のペースで進めると、かえって不安や緊張を招くことがあります。必ず降りる人のペースに合わせてください。
補助する側が負担を感じるようであれば、無理をせず、周囲にさらにサポートを求めるか、医療専門職に相談することを検討しましょう。
これらのポイントを押さえて、安全に補助することで、降りる人の安心感と安全性が大きく向上します。
転倒リスクを下げるには、階段昇降機を使うという方法もあります。
設置事例
ここでは、階段昇降機の設置事例をご紹介します。
信頼性と安定性を考えた親切設計
屋内直線型階段昇降機「昇助くんSEC9K」を設置させていただきました。踊り場を挟んだ180度の曲線型階段ですので、曲線型を設置する方法もありましたが、ご家族の退院時期に合わせて、できるだけ早期に設置したいというご意向であったことから、曲線型よりも早めに設置可能な直線タイプ2台設置という形になりました。
寝室を2階に!昇助くんNRO9-Rの設置事例
寝室を2階に戻すことができました
かつて寝室は2階にあったらしいのですが、階段の昇り降りが困難になられてからは、1階に移しておられました。以前のように寝室を2階に戻すために、今回昇降機を設置されました。「これで安全に2階に上がれるようになり、良かったです」と喜んで頂けました。
いす式階段昇降機のレンタルがおすすめ
階段昇降機は、購入するよりレンタルのほうが手軽に設置できます。
レンタルした場合の価格シミュレーションは下の記事よりごらんいただけます。
まとめ
今回は、補助する人がどの位置に立つべきか、どのように支えればよいかなど、具体的な手順をご紹介しました。階段を安全に降りる際には、ちょっとした工夫が大きな助けになります。
特に、足腰に不安のある方が一緒の場合、適切な補助が必要です。転倒リスクを軽減しながら、安心できる方法を確認してみましょう。転倒リスクを下げるために、階段昇降機を設置するという方法もあります。階段昇降機を設置するならレンタルもお得です。