階段昇降機の乗り心地・安心感を検証しました。
2018.06.01 Category:初めましてスマイルケアのリフォーム・リフト事業部、責任者の若林と申します。
階段昇降機をご検討していただいているお客様よりどれを選んでいいのかわからないとのお声を多くいただくことがあります。ご検討いただく材料の一つとして今回、弊社展示場に設置している階段昇降機のSEC9K・折りたたみエスコートスリム・タスカルSTⅢ・タスカルアルーラ・シュプールの乗り心地や安心感を検証しました。
検証に参加したスタッフは、階段昇降機のことを知らない新入社員です。
検証項目
- 座面の座り心地
- 安定感
- デザイン
- 利便性
- 設置時出幅
一番好評価だった階段昇降機は、直線・螺旋形状の階段に対応しているタスカルアルーラでした。
座った時のクッション性や乗り心地が良いとの意見が多数ありました。
またオーダー仕様の階段昇降機ですので、レールを踊り場まで乗り上げるという安心感も高評価の要因です。
私の個人的見解
私も曲線型階段昇降機ではお客様に良く提案させて頂く機種です。
個人的にデザインも好きで、見た目もコンパクトです。
機械的故障も少なく無線リモコンも標準装備で、介助者の方も安心です。
悪い点を一つ言うと、急激にレールを曲げるレイアウトですと、左右のガタツキが出ることがあります。(安全上に問題はありません。)
タスカルアルーラは、曲線階段や螺旋階段に対応可能なフルオーダー仕様です。
特徴は非常にコンパクトで、いすの折りたたみ時、壁から37cmで、レールの出幅は世界最小寸法の10cmで収まります。
また床から座面までは、49cmと低床になっているので、小柄な方でも安心して座ることができます。
その他にもレールの長さに応じて中間充電ターミナルを取り付けることでレールの途中でも充電・停止ができ、上下階から階段昇降機を操作できる呼び送りスイッチなどの機能もあります。
続いて高評価だったのが直線・螺旋形状の階段に対応しているシュプールです。
好評価の要因はデザインです。
タスカルアルーラと同様で踊り場まで乗り込める仕様と、肘置きが少し内側に向いているので転落する心配がなく安心感があるということでした。
ですが乗り心地は、国内産の方が良いと言う意見が多かったです。
また駆動方式が複雑ですので、曲線部の動作でガタツキを感じると言う意見もありました。
私の個人的見解
北欧製のシュプールは、他の階段昇降機に比べてデザイン性が、非常高く洗練されています。
機械部分は、すべてコンピューター制御でコントロールされその動きは国内産を圧倒します。私自身初めてシュプールを見た時は、感動しました。
ですが海外仕様の昇降機ですので、初期設定が日本人には大きい印象を受けます。
(座面高、下腿長など)
また初期導入費用と、故障時の部品代が非常に高額なのも問題の一つです。
シュプールの特徴は、独特のレール構造をもち、階段形状に関わらず設置が可能です。
プログラム制御によりスピードの調整、イスの回転などができ狭い曲りの階段(幅70cm)でも走行を可能にします。
最先端のコンピューターテクノロジーを集結し、技術者がプログラミングを行う事により
思いのままに機械を動かす事ができます。
続いて高評価だったのは、屋内直線階段対応のタスカルSTⅢです。
モーター部分の出幅が最小で、レールもコンパクトなどの意見がありました。
乗り心地については、普通と余り良い評価では無いものの安定性は高評価でした。
私の個人的見解
非常に好きな階段昇降機です。
何といってもコンパクトで日本の階段事情には適していると思います。
機械的にも故障が少なくデザイン性も悪くありません。
タスカルアルーラと同じシリーズの直線型階段昇降機で屋内設置仕様です。
特徴は、いすの折りたたみ時、壁から24cmでコンパクト。レール出幅も壁から10cmで世界最薄の階段昇降機です。
座面も床から48.5cmと低床な階段昇降機になっています。
階段昇降機に自己診断システムがあり、数字を確認するだけで現在の状況や機械の異常を確認できます。
続いては屋内直線階段対応のSEC9Kでした。
ハイバック仕様の椅子が、背中を包み込む感覚があり、安心感があるなどの意見が多数ありました。
乗り心地については「ST3と変わらない」や、「普通」との意見がありましたが、
安定感は良いとのことです。
評価で低かった点は、デザイン面でした。
私の個人的見解
個人的には一番好きな階段昇降機の一つです。
疾患で首の保持が不安定な方や、目が見えにくい方などに非常に喜ばれる(背もたれが高い為見えやすい、手の感覚で階段昇降機を見つけられるかたなど。)ことも理由の一つです。
デザイン性は寸胴に見えますが、使用者の方から安心感があるとの声も良く頂きます。
現行機種では、私が良くお勧めする階段昇降機です。
特徴は、タスカルSTⅢとほとんど同じですが、座面と背シートの質感に違いがあり背もたれはハイバック仕様です。
また同シリーズでSEO9(屋外仕様階段昇降機)は同じ性能で屋外仕様では、世界最小寸法で収まります。
いすから有線でリモコンがついているので介助者の方が付き添いながら昇降できるので、
安心して介助が行えます。
最後は、屋内直線階段対応の折りたたみエスコート・スリムでした。
他の4機種に比べると座面や背がクッションの部分より木製の部分が多くなっているので、乗り心地が不評でした。
良かった点は、肘置きを下すと連動で足置きが下がり操作性が良いとの意見でした。
私の個人的見解
デザイン性は、非常に良いと思います。
階段昇降機としても老舗のメーカーで良い商品です。
個人的にですが、電装系が複雑な為、故障がやや多い様な気がします。
特徴は、コンパクト仕様の階段昇降機でデザイン性が良く
階段昇降機で唯一グッドデザイン賞を取っています。
また下階側が廊下の場合でも、レールを折りたためる仕様があるなど機能も充実しています。
階段昇降機を利用しないときはレールを折りたたむことでスペースの確保が可能です。
様々意見ありましたが、踊り場まで乗り込めるオーダー仕様の階段昇降機が、一番乗り心地・安心感につながったみたいです。
直線タイプ階段昇降機については、ほとんどの性能は同じ物が多いので、座り心地や見た目で選んでいる社員が多く感じられました。
弊社では、利用者様の身体状況などに則した、階段昇降機の提案を行っていると思っていましたが、今回の調査で再度、座り心地や、安心感の大切さを感じました。
アセスメントを取る際の注意事項として社内共有し、お客様が満足出来る提案を行えるよう注力していきます。
利用される方が男性なのか女性なのか、身長や体重、体格も様々でいろいろな身体状況の方がいらっしゃると思います。
家屋の環境もいろいろですし、機種によっても価格が全く違います。
今回は弊社展示場にある機種の座面の座り心地、安定感、デザイン、利便性、設置時の出幅、
に注目して調査を行いましたが、また違った角度から見た階段昇降機のランキングなども作成していき、たくさんの情報を伝えていけたらと思います。
ランキング以外にも設置事例をとりあげて、どのような利用者の方で身体状況の方に設置したのか、設置場所の環境はどのような環境でどのように設置をしたのかなど、他社さんではわからないことをわかりやすく、疑問とされている部分が解消でき、わかりやすいブログを発信していけたらいいなと考えています。
階段昇降機・段差解消機がどんなもので、どれくらい価格がするのか、家に設置ができるのかなど、どんなに小さなことでも構いません。電話・メールでのお問い合わせお待ちしております。