階段昇降機・段差解消機の販売、レンタルならスマイルケア
電話受付時間:9:00〜18:00(月〜土・祝日)

ブログ

階段昇降機の種類について

2020.04.28 Category:

階段昇降機の種類について

階段昇降機には、直線階段用と曲がり階段用の「いす式階段昇降機」と「可搬型階段昇降機」の3種類のタイプがあります。利用者の歩行状態や、階段の形状によって設置できる階段昇降機は異なります。この記事では、階段昇降機の種類やそれぞれの特徴、設置条件について解説します。

階段昇降機を設置する場合、種類や特徴について理解しておく必要があります。同じような商品に見えても、直線の階段に設置するもの、曲がり階段に設置するもの、車イスの方が利用するものなどさまざまです。そして階段昇降機は、欲しいと思ったときにいきなり設置できるものではありません。いざというときに慌てることがないよう、階段昇降機の種類や特徴、設置条件などの基礎知識を身に付けておきましょう。

階段昇降機の種類は3つ
階段昇降機は、大きく分けると3種類のタイプがあります。いす式階段昇降機の直線階段用(一直線の階段)と曲がり階段用(踊場がある階段や途中でカーブしている階段)と、可搬型階段昇降機です。それぞれ、屋内仕様と屋外仕様があります。具体的にどのような特徴があるのか詳しくみていきましょう。

いす式階段昇降機(直線型)
一直線の階段はこのタイプの階段昇降機を設置する事ができます。ただし、一直線の階段でも途中に踊り場がある場合はレールを縦方向にカーブさせる加工を施す必要がありますので、その場合は次項で紹介する「いす式階段昇降機(曲線)」の検討が必要です。

いす式階段昇降機(曲線)
L字階段、コの字階段、螺旋階段、踊り場がある階段(途中で踊り場がある一直線の階段も含む)に設置することができます。階段によってどこでどの程度のカーブにするのか、階段の形状に合わせて作成、設置をします。そのため、直線型のものよりも納期に時間を要することが多いです。

可搬型階段昇降機
スイッチ操作により昇降フットや車輪などが作動して階段を昇降することができます。
可搬型階段昇降機の性質上、スイッチ操作を誤ると事故につながる可能性があるため、介護保険制度では「可搬型階段昇降機」の操作は必ず安全指導員の指導を受けて使用することが義務づけられています。シートベルトの着用が基本とされていますが、メーカーによっては安全帽の着用を推奨しているものもあります。

階段昇降機の設置条件
階段昇降機は、直線の階段、踊り場がある階段、曲線がある階段、螺旋の階段など、屋内外を問わず、ほとんどの階段に設置することが可能です。また、階段の材質は、鉄板、コンクリート、木などさまざまな種類がありますが、どんなものにでも対応できます。しかし、階段の状態を見ないことには判断がつかないことがありますので、まずは現地調査(お見積り)の依頼をされることをおすすめします。

設置条件1:階段昇降機を設置する際の有効幅
直線階段用であれば70cm程度、曲がり階段用であれば75cm程度の幅が必要です。階段の幅が75㎝未満の場合は設置ができないこともあります。

設置条件2:収納スペース
階段昇降機は、使用しない時に折りたたむ事が可能です。
肘掛け、座面、足台を折りたたむ状態で35センチほどはスペースを使いますので、階段周囲の状況も検討しなければなりません。

設置条件3:電源
階段昇降機はモーター駆動の為、電気が必要ですので階段近くに家庭用コンセント(100V)が必要です。
機種によってはバッテリー駆動の物もございますが、バッテリータイプにおいても充電が必要な為、家庭用コンセント(100V)が必要です。

階段昇降機を設置するまでの流れと設置にかかる時間
まず自宅での現地調査が行われます。現地調査で主にチェックされるのは、家の構造や階段の形状です。階段昇降機の設置をすることに問題がないと判断されれば商品選定(見積り)と進むことができます。

現地調査・お見積りが済み、ご契約になれば階段昇降機の商品作製に入り、商品完成後、いよいよご自宅に設置となるのです。当日設置にかかる所要時間は、6時間~10時間ほどで、1日でお引渡しが完了することがほとんどです。ただし、曲線型でレールが長い場合などはその限りではありません。
曲線型の階段昇降機は、階段の形状に合わせてレールを作製するため納品されるまで1ヵ月ほど時間がかかります。急な事故やご病気により「今すぐ階段昇降機が必要」という方もいらっしゃるかと思います。ただ、老いによる足腰の衰えは誰にでも訪れるものですので、できれば足腰が元気なうちから階段昇降機の知識を身に付けておき、早めに導入の検討をされておくと安心かと思います。

福祉用具専門相談員の資格を持つプロやケアマネージャーなどに相談を!
今回は、階段昇降機の主に種類について解説しました。冒頭でも述べましたが、欲しいと思ったときにいきなり設置できるものではありません。状況によっては確認申請や現地調査が必要です。また、可搬型階段昇降機を導入したい場合は、介助者様が安全指導員の指導を受けて使用することが義務づけられています。1人で商品の選定や操作を行うのは困難ですので、福祉用具専門相談員の資格を持つプロやケアマネージャーなどに相談することをおすすめします。